「浅紫色のエンドロール」/cosMo@暴走P feat.VOCALOID 誰もいなくなった古い映画館にポツン キャストの名前はとっくに流れ終わっていた しばらく席を立つことができなかった まだ何かスクリーンに映るような気がして もしかしたら違う過去が なんて世迷い言を漏らす 過去は変えられないと 分かってはいるのに エンドロールが終わった後の 冷たい寂しさと僅かな期待 多く失くした 多く傷ついた けど何も残らなかったわけじゃない 昔話にそっと鍵かけ 今を見つめる さあそろそろ ここを発つ時間 映画はすべて終わったのだから おだやかな日差し 浴びてゆっくり目を覚ます 終わってみれば 夢のように薄れ始める 生きている事の感覚を確かめながら 遠い地平線に向かって歩き出す 終わりが在る閉じた世界 その外側に待っている 白く不確定な未来を 最後に手にする エンドロールが終わった後の 冷たい寂しさと僅かな期待 多く失くした 多く傷ついた けど何も残らなかったわけじゃない 昔話にそっと鍵かけ 今を見つめる シナリオが教えてくれない 現実は 始まったばかりだ 私たちは この星で何が起こったのか 未来永劫に渡り 覚えておくだろう まだ見ぬあなたが 道に迷ったとき 闇払う 光と なるように ---THE END---